帯状疱疹(たいじょうほうしん)

帯状疱疹の原因

小児期に水痘として感染したものが神経節に潜んでおり、大人になってから帯状疱疹として発症します。
水痘にかかったことのない子供との接触には注意が必要です。

帯状疱疹の症状

水痘(水ぼうそう)に一度でもかかると、水痘ウイルスが神経節に定着しますが、通常は免疫によりウイルスの増殖は抑えられています。疲労などで免疫が低下することにより水痘ウイルスが増殖し、神経節を出て皮膚まで到達することで帯状疱疹が起こります。

神経に沿って出現するため、からだの片側に帯状に出てくる紅斑と小さな水疱が特徴です。途中の神経も炎症を起こし刺激を受けて痛みを伴います。

痛みは炎症の程度、年齢、皮疹の部位、初期治療の方法によって異なります。若い人では軽症ですむ場合もありますが、高齢者では激しい疼痛を伴うことがあり、皮疹が治癒した後でも神経痛のような痛みが何ヶ月も続くことがあります。

帯状疱疹の治療

治療は安静と、水痘ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬の内服や点滴を一週間行います。他には疼痛緩和の鎮痛剤を併用します。

後遺症や帯状疱疹後神経痛などの重症化を防ぐため、発症後3日以内に治療を開始することが推奨されており、早めの受診が必要です。