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火傷(ヤケド)

火傷(やけど)とは
火傷(やけど)は医学的には熱傷と呼ばれ、高温の液体・固体・気体などが皮膚や粘膜に一定時間以上触れることで起こる損傷です。火傷の深さは、接触した温度と接触時間によって決まります。
火傷の分類
- Ⅰ度熱傷(表皮熱傷)
- 浅達性Ⅱ度熱傷(SDB)
- 深達性Ⅱ度熱傷(DDB)
- Ⅲ度熱傷(皮下熱傷)
火傷で見られる症状
火傷では一般的な外傷と異なり出血はほとんどありませんが、受傷直後から赤み(発赤・紅斑)や腫れ(腫脹)がみられます。浅い火傷では赤みのみですが、深い火傷では腫れや水ぶくれ(水疱)が1〜2日かけて進行します。広範囲・深達性の場合は、創傷治療に加え、熱傷によるショックへの全身治療(点滴など)が必要となることがあります。
応急処置
できるだけ早く、水道水などの清潔な流水でしっかり冷却します。痛みを和らげるだけでなく、火傷の悪化を防ぐ効果があります。
- 衣服の上から火傷した場合は、衣服を脱がずそのまま冷やす。
- 広範囲の火傷は体温低下の危険があるため、冷却は10分以内にとどめる。
- 15分ほど冷却した後は速やかに医師の診察を受ける。
- ジャガイモ・アロエなどの民間療法は治療の妨げになるため行わない。
治療
Ⅰ度および浅達性Ⅱ度熱傷(SDB)は傷跡が残りにくい火傷ですが、深さによって治療法は変わりますので受診をおすすめします。必要に応じて外用薬や内服薬が処方されます。
