女性泌尿器科

予約について

泌尿器科は3ヶ月前より予約可能です。「ネット予約」をご利用ください。

診療時間内に直接来院していただいても診察させていただきます。予約状況によっては、多少の待ち時間が生じることがありますが、ご了承ください。

担当医について

  • 火曜日午後、第1土曜日午前:女性医師
  • 水曜日午後、第2、3、4、5土曜日午前:男性医師

全ての泌尿器科診察日において、男女すべての泌尿器科疾患を対象に診療しています。

女性の泌尿器のお悩み、お気軽にご相談ください

泌尿器科は男性が行くところ、女性とは縁遠いと思われている方も多いのではないでしょうか?しかし、トイレが近い、尿漏れ、排尿後の痛みなど、これらは女性に多い泌尿器科疾患の症状です。

日本では40歳以上の女性の約4割以上が尿失禁を経験しており、成人女性の4人に1人に尿もれの症状があると言われています。特に、尿もれについては悩んでいる方が非常に多いにもかかわらず、恥ずかしさから医療機関を受診される方は少ないのが現状です。

一般的には、検尿と問診、必要な場合には超音波検査(エコー)で簡単に診断でき、最近ではお薬や適切な治療で改善されるものが多いので、お気軽にご相談ください。

このような症状の方はご相談ください

  • 咳やくしゃみをすると尿が漏れてしまう
  • 尿が近い、回数が多い(頻尿)
  • トイレが気になって外出しづらい
  • 急に強い尿意を感じ、我慢できない
  • 尿が出にくい
  • 夜間、何度もトイレに起きる(夜間頻尿)
  • 残尿感がある
  • 尿に血が混じる(血尿)
  • 尿がたまると痛くなる、下腹部痛がある
  • 腰や背中が痛む
  • 尿道から膿が出る
  • 股の辺りに何か挟まっている感じがする
  • 股から何かが出てきた
  • 健診の尿検査(尿潜血、蛋白尿など)で異常を指摘された

当院の泌尿器科で扱う主な疾患

膀胱炎

女性は尿道が短く、細菌が膀胱に侵入しやすいため、膀胱炎は女性に非常に多い疾患です。排尿時の痛み、頻尿、尿の濁り、残尿感などの症状が現れます。ほとんどの場合、抗生物質による治療で改善しますが、繰り返す場合には生活習慣の改善や予防策が重要です。

過活動膀胱

急に起こる我慢できないような強い尿意(尿意切迫感)を主な症状とする疾患です。日本では40歳以上の8人に1人が過活動膀胱の症状を持つと推定され、約1,000万人以上の患者さんがいると言われています。

主な症状

  • 尿意切迫感(急に強い尿意が起こり我慢できない)
  • 頻尿(日中8回以上、夜間1回以上トイレに行く)
  • 切迫性尿失禁(強い尿意でトイレまで我慢できず漏れてしまう)

尿失禁(尿漏れ)

日本人女性の30~40%に尿失禁が認められ、40歳を過ぎると半数近くに症状がみられます。尿失禁には主に以下のタイプがあります。

腹圧性尿失禁

咳やくしゃみ、重い物を持つなど、お腹に力が入った時に尿が漏れてしまう状態です。女性の尿失禁の約半数を占め、出産や加齢により骨盤底筋が弱くなることが原因です。

切迫性尿失禁

急に強い尿意が起こり、トイレまで我慢できずに漏れてしまう状態です。過活動膀胱に伴って起こることが多いです。

混合性尿失禁

腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方の症状がある状態です。女性の尿失禁の約3割を占めます。

骨盤臓器脱(性器脱)

骨盤内の臓器(膀胱、子宮、直腸など)が下垂し、腟から体外に出てくる病気の総称です。出産を経験した女性の約4割が発症すると言われており、更年期以降の女性に多く見られます。

主な症状

  • 股に何かが挟まったような感じがする
  • お風呂で股にピンポン玉のようなものが触れる
  • 横になると引っ込むが、立つと出てくる
  • 尿が出にくい、または尿漏れがある
  • 便が出にくい、残便感がある

原因

出産、加齢(閉経)、肥満、慢性の便秘、慢性の咳などにより骨盤底筋が弱くなることが原因です。

頻尿

日中8回以上、夜間1回以上トイレに行く状態を頻尿といいます。過活動膀胱、膀胱炎、前立腺肥大症(男性)、間質性膀胱炎、心因性など、様々な原因があります。原因に応じた適切な治療を行います。

間質性膀胱炎(膀胱痛症候群)

細菌感染とは関係のない、原因不明の慢性的な膀胱の炎症性疾患です。女性に多く、約90%が女性患者です。通常の膀胱炎と異なり、尿検査では異常が見られないことが特徴です。

主な症状

  • 尿がたまると下腹部や骨盤に強い痛みが生じる
  • 排尿すると痛みが軽減する
  • 頻尿、尿意切迫感
  • 重症例では1時間に何度もトイレに行く

診断

問診、尿検査、膀胱鏡検査により診断します。膀胱水圧拡張術は診断と治療を兼ねた検査です。

検査について

当院では主に以下の検査を行っています。

  • 尿検査(尿潜血、尿蛋白、細菌検査など)
  • 超音波検査(エコー)による残尿測定
  • 問診票による症状評価
  • 必要に応じて専門的な検査

診察は完全予約制ではありませんので、症状が気になる方は診療時間内にお気軽にご来院ください。

生活の質を守るために

尿もれや頻尿などの症状は、命に直接関わるものではありませんが、日常生活の質(QOL)を大きく低下させます。外出を控えたり、旅行を諦めたり、仕事に集中できなくなるなど、生活に様々な支障をきたします。

しかし、これらの症状の多くは適切な診断と治療により改善が期待できます。年齢のせいとあきらめず、また恥ずかしがらずに、お気軽にご相談ください。

当院では、女性医師による診察日も設けておりますので、安心してご来院いただけます。あなたの快適な生活をサポートさせていただきます。